ブックオフで100円だった本が12,000円で売れた話

【1】せどりを始めたきっかけ

せどりをやっていた時期は、結婚して1年経った頃。
結婚してすぐは職につけました。
しかし、その後しばらくして夫が異動になり、新たに職探しでバイトの面接を受ける日々。

「旦那さんの転勤があったら、また引っ越すんだよね?」「お子さん欲しいの?妊娠したら仕事どうするんですか?やめちゃうよね。」
どこへ行っても、主婦じゃなくて大学生でいいんだけどなぁ、、って感じで、面接に落ちてばかり。
今まで面接は百戦錬磨だったので、けっこう落ち込みました。
もうここは開き直って、何か別の方法でちょっとお金を稼ごうかなぁと考えを変えました。

引っ越した近所には、リサイクルショップが2軒ありました。
CD屋で働いていた経験があったので、廃盤になったレアなCD・限定物CDを発掘して、モバオクやヤフオクに出品していました。

それから、古着屋で働いていた時の知識も生かして、骨董市に足を運び、着物や帯を仕入れて売ったりもしてました。
又、着物の帯留めをハンドメイドで作成して売っていました。
作成するといっても、帯留めの金具を購入し、好きなパーツを接着剤で貼るだけでしたが、よく売れました。着物を着る若い女性がつけられる帯留めが、当時少なかったんです(最初は自分とお友達用に作成したのがきっかけ)。

【2】思い出の一冊:YMOの本が12,000円に

いろいろ売った中で、1番これはラッキーだった!と思った商品があります。

今は無き、京都・三条駅にあったブックオフで買った100円の本。
いつも100円本コーナーから物色してたんですが、その中にYMOの本がありました。

中を見てみると、ファンクラブの会報紙が1枚挟んでありました。内容もマニアックで、ガラケー(懐かしいな)で調べてみると、どうもファンクラブで限定販売された本だったようで。過去に高値で取引された形跡がありました。ある古本屋さんでも高額で販売されているのを確認。

自宅に帰ってヤフーオークションに出品したところ、どんどん値段が吊り上がり、、
最終的にコメント欄から「12,000円で譲っていただけないか?」と交渉があり、12,000円で売りました。
もちろんプチプチで頑丈に包んで、宅配便で送料サービスで発送しました。購入者の方はYMOのファンの方で、「ずっとこの本を探していた」との事。手に入ってとても嬉しい!と、感謝のメールをいただきました。

100円で売られてましたが、それ以上の価値があったんですよね。
私も、ファンじゃないけど中を読んで、「この本いい本だな。ちょっと売るの惜しいな、、」そんな気になりましたもん。やっぱYMOは偉大ですよ。
あの本にはもう出会えない。

【3】価値あるものの“気配”を感じる力

これはずっとモノと接してきたからなのかもしれませんが、
価値のある物って、異彩を放ってます。
沢山ある中で、煙みたいなオーラを放ってるんです。

「あれっ?なんかいるな」みたいな気配を感じるんですよね。
(ちなみに霊感はございません)
これ、多分私だけじゃなくて、気づく人いるんじゃないですかね。
何か作り手の思いとか、気迫とか、何かが。
「何か」「何か」ばっか言ってますが。目に見えない“何か”が出てるんだと思います!

【4】せどりの目利きテクニック集

洋服に関しては、ブランド物かどうか分からなくても、たくさん洋服並んでるラックに手で全部触れながら、さーーっとゆっくり歩いてみてください。

手触りが「あれ?普通と違う」っていう、なめらかな生地の服がありませんか?
チェックしてみてください。その服、何かあります。
日本製だったり、質の良い生地を使ってたりします。

アクセサリーコーナーでもそう。
本物は、持った時・見たとき、触ったときに、他の物と全然違います。
表情というか、輝きというか。重みとか。
もちろん知識(刻印やブランドなど)も大事ですが。
あとは、叩いてみる。コンコンと重みがある音か、カンカンと軽い音かで素材が分かります。

【5】今せどりをするなら、コンパクト&効率重視

もし今、自分がもう一度せどりをやるなら、アイテム特化ですね。
場所取らない物で、発送もラクな物。ブローチだけ、とか。アクセとか。絞る。
保管に場所取られないし、梱包小さくて送料安い。

もしくは、今はせどりの知識を売る方がラクで儲かるのかも。
SNSでせどりの教材(情報)売ってる方いますよね。
今ってすぐ情報手に入るけど、既に情報が出回ってて、ライバルが同じ物狙っているから品薄だろうな。

【6】収穫ゼロはつらい…せどりと時間の関係

せどりって、出会いです。運。ある意味。

運をUPさせるため、、じゃないけど。
セカンドストリート(通称セカスト)行ったら、ハンガーから外れて床に落ちてる服拾って、ハンガーに戻してました。埃まみれの服、かわいそうと思って。
せどりに行って、収穫なしで終わるのってキツいです。
時間だけ失って、出口の自動ドア出る時の、あの虚しさ、、。

【7】電脳せどりという選択肢

最近は、メルカリなどで“電脳せどり”と呼ばれる買い方をする人も増えてるみたいですね。
リサイクルショップのネットショップをチェックするのも一つの手。
ただ、このやり方も、もう皆に知れ渡ってるんですよね。キーワード登録しておけば、入荷時に一斉にメール届きます。ライバル多いし、早い物勝ち。

でもまだチャンスはあります。
メルカリだと、ブランド名を間違って入力されていたり、ブランド物だと知らずに出品されてる方がいます。
例えば「粒々リング」というタイトルで出品されていた指輪が、よく調べたら某ブランド物で、定価3万円。800円で出品されていて、相場では5,000円前後だった事もあります。
凄い儲かるって訳じゃないけど、ちょっとした小遣いにはなります。
このへんの知識は、自分が好きなモノ・興味あるモノが一番分かりやすいと思います。

【8】好きなモノを見つける喜び

でも、せどりより楽しいのは、やっぱり、、
自分が欲しい物・好きな物が、お得な価格で売られてるのを発見した時!
これに尽きますね。

そういえば、古着屋時代によく来ていた常連さんで、ジーンズ好きのサラリーマンの方がいました。
そのお客さんはジーンズだけをせどりして、売れたお金でまた自分の欲しいジーンズを買う。
その繰り返しで色んな事楽しんでいましたよ。
よく考えたらその方の影響で私もせどりをやったのかもしれないな。
そのお客さんは、「家族がディズニーランドに行きたいと言ってるから稼ぐんや!」と嬉しそうに話してくれたり。「冬はスキーや!一緒に行かへん?飯とかおごるで?」と誘われたり(その話はまた今度)。

【9】次回予告:セカストのお気に入り紹介!

ということで、次回は、、
セカンドストリートで見つけた、お気に入りの商品を紹介したいと思います。
あっ。セカスト行きたくなってきた!!

そしてその次の回では、
あのジーンズせどりサラリーマンのお客さんとのちょっとした思い出話も、書いてみようかなと考えています。

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

関連記事